40代のメンタル立て直しに必要な”再起力”の正体

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ミシェル・オバマ(元米大統領夫人・法律家)

「私たちは、足を骨折している人に『くよくよするな、しっかりしろ』とは決して言わない。耳の感染症で薬を飲むことを恥ずかしいことだとは思わない。私たちは、メンタルヘルスを特別扱いすべきではない」

40代の葛藤

こんにちは。叶吉(Kanakichi)です。

40代になり、

「朝起きてもなんだか重いし、目覚めたけどまだ寝ていたい・・・」

「仕事に向かう足取りが昔より重い・・・。休むと、またタスクが遅れるし結局リスケしたりして、リカバリーしなきゃ。部下にも迷惑かかるし・・・」

「ストレスは、食べて飲む事くらいしかない・・・」

これ、あなただけじゃありません。

40代という責任ある立場に立って、体力も経験も知識も充実した時期であるにも関わらず、充実感が無いまま、思うようにリフレッシュできず、むしろ健康を害するような事でしかストレス解消できずに悩んでいるのです。

何が、40代のメンタルを害するのか

私は44歳のとき、適応障害で1ヶ月休職しました。

1ヶ月で済んだのは、2週間は完全に休もうと決め、処方された薬を飲んでとにかく寝てばかりいました。

後の2週間で復帰の段取りを上司と連絡を取って相談し、復帰後は残業をしないことと、期限のある仕事をあまりしないということでなんとか職場復帰できました。

(この件は、また別のブログで書きます。)

あのとき学んだことがあります。40代の再起は、気合いや根性では立て直せないということです。

最初に失われるのは「判断力」

40代のメンタル不調で最初に起こるのは、実は「判断力の低下」です。

  • 簡単な選択に時間がかかる
  • 優先順位がつけられない
  • 小さな問題が大きな壁に見える

つまり、40代の再起で最初に必要なのは「気力を振り絞ること」ではなく「判断力が自然に戻る環境をつくること」なのです。

回復を妨げる4つの思考癖

メンタルが弱ると、思考のクセが変化します。

  1. 自責グセ:すべて自分のせいにしてしまう
  2. 未来悲観:どんな選択肢も悪い方向に解釈
  3. 完璧主義:回復のハードルを自分で上げる
  4. 孤立思考:誰にも頼れないと思い込む

これらは疲れた脳の防衛反応。戦う必要はなく、「距離を置く」だけで十分です。

最優先は”生活レイヤー”の立て直し

下記の内容を習慣化しましょう。

①睡眠=脳の修復時間

6時間以下の睡眠が続くと、判断力はガクッと落ちます。

→私は、6時間以上睡眠をどんなに忙しくともマストにしています。

(夜11時までには家に帰って12時までに寝ます。翌日は6時起床。)

②散歩=自律神経の調律

15分歩くだけで、心身のバランスが整います。

→私は、日常で車を使わないようにしています。

 極力、駅まで歩いています。

③刺激を減らす=判断力の回復

SNS、ニュース、メール通知。疲れた脳には毒になります。

→私は、スマホはマナーモード。夜11時以降は睡眠モード。通知は緊急のアプリ以外は通知は全て切っています。

  • 起きる時間の6時間前には寝る。
  • 15分は歩く
  • スマホをベッドに持ち込んでもいいけど、睡眠モードにしましょう。
  • そして、明日「やることよりも、やらないこと」を1つ決めて、眠りましょう。

たったこれだけでも、折れていた心の支柱がゆっくり戻り始めます

今日からできる小さな行動

まとめ

40代の再起に必要なのは、

「気力を振り絞る力」ではなく、「静かに立て直す力」です。

言えるのは、劇的なパフォーマンスよりも、体調を整えコンディションをキープする。

そのコンディションを、少しでも高みに持っていくことで、自分を向上させていく。

その上で、判断力を取り戻し、生活レイヤーを整え、小さな行動を積み重ねましょう。

再起は可能です。これは私自身の実感でもあります。

理化学研究所・渡辺恭良博士(疲労研究の第一人者)

慢性的な疲労の蓄積は、判断力や集中力の低下、作業効率の悪化、労働災害のリスク上昇、メンタル不調による離職や休職といった深刻な結果を招くという研究成果を発表。

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